通っていた床屋の腕が劣化していた・・・。

数年前のことになります。週末に法事に参列する予定になっていたので、事前に平日に空き時間があったので普段から通っている地元の床屋さんに向かいました。ところがその日に限って病院に通院するという張り紙がしてあり、臨時休業になっていました。

引っ越してきてからずっと通いなれていた床屋さんですが、そろそろ年齢的にもいつ引退するか気になっていました。話題の中にも年金の話が入ってきたりして重たさを感じていました。ともかく普段通っている床屋さんが臨時休業していたので、以前住んでいた大阪の住之江の床屋さんに出向くことにしました。

さすがにはじめてのお店というのは緊張しますし、どのようなカットをされるか不安になります。住之江の床屋さんは近隣にマンションが立ち並ぶなど環境は変化していましたが、以前と変わらない佇まいでした。

そこには昔懐かしい顔が今でも現役で働いていてとても懐かしく時間が止まったように思えました。しかし時代は確実に流れているもので、変わらないのは床屋の外観だけだということが次第にわかってきました。

一番残念だったのは、床屋さんの性格が以前に比べてとても頑固になっていたことです。もしかしたら年齢以外にもマンションが立ち並ぶなど環境の変化や売り上げなどにも影響があるのかもしれません。それにしても以前は子供にもとても優しい印象で安心できていたのですが、今では全く自分のペースで意見を聞かずにカットをするのでとても不安になりました。

そもそも高度なカットを希望してはいませんでしたが、もし万が一お客の望む仕上がりと全然違ったらトラブルになるのではと不安になりながら座っていました。あまりバッサリとカットをされると修正ができなくなるので、長めに切り揃った時点でカットを終えてもらいました。

これじゃすぐに髪の毛が伸びるのでもったいなかったと思いながらも、失敗して後悔するよりはましと思って料金を支払って出てきました。以前は可愛がってもらっていた床屋さんですので懐かしさもあったのですが、いざその仕事ぶりを見ると年月の経過をまざまざと感じさせられるものがあり悲しくさえありました。

もちろん生活のすべとして仕事をしているわけですが、お客が信頼できないという時点で職人としてもはやその役割を終えつつあるのではという疑念を感じつついました。手に職を持つということはいつまでも仕事柄できるということですが、引き際をいつにするかも意識した働き方をした働き方をしてもらわないと、かえってお客の側が迷惑するのではと思う日でした。